ギャンブル依存症「ギャンブリング障害」とは

当院では、ギャンブル依存症の相談・治療をおこなっています。ギャンブルに異常な興味と快感をおぼえ、コントロールがきかなくなり「やめようと思っていてもやめられない、その結果、借金や家庭崩壊や犯罪行為などの重大な被害が発生し、被害があるにもかかわらずくりかえす病気(再発しやすい病気)です。
ギャンブル依存症の正式病名は国際保健機構WHOの国際疾病分類ICD-10では「病的賭博」いわゆるギャンブリング障害です。アメリカの診断基準DSM-Ⅳによる病的賭博の診断を示します。ギャンブルというプロセスにはまり、自分ではコントロールできない状態に陥り、消費者金融、サラ金、ヤミ金などからの借金、失職、家族不和、うつなどの弊害を伴うことが多くあります。

ギャンブル専門治療について

当院では、岐阜県で初となる、ギャンブル依存症専門外来を平成28年2月から設置しました。ギャンブル依存症専門外来は、ギャンブル(パチンコ等)を繰り返すことにより、ご本人やご家族に様々な困難さをもたらすギャンブル依存症の診断と治療を目的に診療しております。

プログラムについて(名称 KAGAYAKI-G)

ギャンブル依存症の治療は、心理学的アプローチに分類される認知行動療法を中心に行っています。KAGAYAKI-Gは、実証的な効果が確認されている数少ない治療法の1つで、いつ、どこで、どれだけ頻繁にギャンブル行動が生じるのかを確認し、ギャンブル行動前後の随伴関係を客観的に理解することを促し、ギャンブル行動に機能的にとって代わる行動を身につけることを目指します。プログラムは、医師・心理・精神保健福祉士・作業療法士・看護師の多職種によるチームにて治療を行っています。通常の診察に加え、心理面接(カウンセリング)や心理検査など患者様の特徴と希望に合わせたプログラムを用意しております。

治療日 隔週金曜日 14:00 〜 17:00 開催
対象 ギャンブリング障害
場所 ピアカウンセリングルーム
テキスト KAGAYAKI-G
1クール12回 ※1クール終了後も治療参加可